『靴について02』靴のメンテナンス

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このような方いませんか?

あなたの周りにこのような靴を履き続けている方はいませんか?

汚れた靴を履いている

革靴などの水洗い出来ない靴を、お手入れの仕方が分からず、そのまま履いている。

中が湿っている靴を履いている

靴を脱いだ時に靴が湿っている。気が付くと毎日同じ靴を履き続けてしまっている。

靴底が減った靴を履いている

靴底が減っているのにそのまま履いている。なんとなく靴底の減りが他の人よりも早い気がする。

このままだと・・・

靴の異常を放っておくと様々なトラブルを引き起こします。

主なトラブルとは?

「長持ちしない」
「人間性が見られる」
「靴は万病の元」

靴を見ればその人が分かる

特に日本人は挨拶の時にお辞儀をする習慣があります。深くお辞儀をすると視線は足元に行くもの、昔から『靴を見ればその人が分かる」と言われ、ビジネスをされる方はお客様の訪問の際にも靴を気にされてる方も多いと思います。欧米では仕事の際に持ってきた仕事よりも、靴のキレイさを見て取引が決まるなんて言うこともよく聞きます。ただ、高いブランド物を履けばいいと言うのではなく、綺麗にメンテナンスされた靴を履いているということは相手に対する心遣いや、自分をいつも守ってくれている靴への感謝の思いでもあるのではないでしょうか。靴は日常生活の歩く動作をするうえで無くてはならないもの。まさにカラダの一部といえます。ちょっとした靴選び、履き方の違いが毎日積み重なっていくことで、カラダに良い影響を与えたり、逆に負荷となってしまうこともあるのです。

正しい靴のメンテナンス

大切な靴を長持ちさせ、気持ち良く履き続けるためには正しいメンテナンスが大切です。

靴を磨く

革は天然素材のため、お手入れするほどに長持ちします。また、革独特の風合いの差がケアの有無によって大きく出ます。

適度な休息を

両足で一日に出る汗の量はコップ半分強。足は大きさの割に多汗な部位です。一部は着用中に放出されますが多くは中に滞留します。完全に乾くには丸三日程度かかります。それゆえ靴は履き続けるよりも適度に休息を与えた方が長持ちするのです。その際、靴の中の湿気を取り除くのにシューホルダーを使用したり、革のシワを伸ばし形を整えるシューキーパーなどの使用もおススメです。

靴底替え

バランスの悪い歩き方や癖のある歩き方をすると、靴底は早く減ります。片減りした靴では、いくら良い靴や歩き方をしても効果は半減します。定期的に底替え修理を行いましょう。

靴の汚れ具合チェック

自分の履いている靴をチェックしてみましょう。

表面の革汚れ

靴の汚れがそのままになっている。雨の日など水濡れして革の色がムラになっている。

履きシワ

長年履いていることにより、革に多くのシワが入っており、そのまま履き続けて革がひび割れしてしまっている。また、縫い目がほつれてしまっている。

革の内側

靴の中がいつも湿っていて内側が汚れている。また、ひび割れなどが起こっている。

靴の磨き方

おしゃれは足元から。靴磨きの基本を学んでいきましょう。

汚れ落とし

まず紐を外し、ブラシを使って全体のホコリ、汚れを落とします。汚れが残っていると、せっかくのお手入れが台無しです。しわ伸ばしのシューキーパーも使いましょう。

<使用アイテム>
ジャーマンブラシ、竹ようじ、キーパー

クリーナー

お化粧前にクレンジングでお化粧を落として肌を整えるように、以前塗ったクリームを落としてあげることが磨くコツです。指に布を巻き、クリーナをつけ円を描くように丁寧に落とします。

<使用アイテム>
磨きクロス、レザーローション

クリームを塗る

革の色にあったクリームを選び、全体に塗りこんでいきます。馴染ませるため塗った後少し時間を置きます。革が長持ちし、縫い目の強化にも繋がります。

<使用アイテム>
磨きクロス、シュークリーム

ブラッシング

クリームを全体になじませるためにブラッシング。塗りムラがないように全体的に素早くかけるのがポイント。

<使用アイテム>
ジャーマンブラシ

仕上げ

ブラッシングだけでもツヤが出ますが、最後に布で磨くと更にきれいになります。汚れから守るために最後に防水スプレーで仕上げます。

<使用アイテム>
磨きクロス、ウォータープルーフ

乾燥剤の話

たくさん歩いて代謝が良くなり、体温が上がると汗がたくさん出ます。足や靴、歩きの大切さを学んだ皆さんなら、なおさら靴の中でたくさんの汗をかいているはずです。そこで登場するのが靴の乾燥剤です。靴の中の湿気をすっきりさせ、清潔に保ってくれます。また汗が染みこむことによる靴のインソールの劣化も抑えてくれます。シリカゲルを使った乾燥剤は繰り返し何度も使えるので経済的!

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