『靴について01』正しい靴の選び方と履き方

目次

このような方いませんか?

あなたの周りにこのような『靴選び』をしている方はいませんか?

1. 緩い靴、脱ぎ履きしやすい靴を履いている

脱ぎ履きしやすい緩めの靴を履いたり、成長期の子供などに大きめの靴を履かせている。

2. かかとをつぶして履いている

紐を締めるのが面倒で、かかとをつぶして靴を履いている。

3. ファッション性重視の靴を履いている

ハイヒールなどを足やカラダに負担がかかっていることを分かりつつ履いている。

心当たりはありませんか?

日常生活の中にも外反母趾になってしまう原因が潜んでいます。

1. こんな心当たりがある方は要注意!

ハンマートゥ

開帳足・外反母趾・内反小趾

タコ・魚の目

正しい靴選びをしましょう!

靴選びや履き方にも、いくつかポイントがあります。

1. 用途別に履き替える

靴は目的別に作られています。その時のシーンにあった靴を選んで履きましょう。

スリッパ 室内・ご近所など

スニーカー 通勤・ウォーキングなど

パンプス 催し物・パーティーなど

2. 足と靴の一体化

足と靴がぴったり合うサイズを選び、靴を履く際に紐を結んで足と靴を一体化させることが大切です。

3. リセットするという考え

仕事でどうしてもヒールの高い靴しか履けないという方は、家に帰ってから足をほぐしてあげましょう。

いい靴の条件

靴には、足を守る・心地の良さ・歩行性能向上などさまざまな機能が入っています。

1. カウンターが入っている

踵部に芯材が入っています。これは足首の左右のブレを防ぎ、靴の広がりをおさえます。

2. 反射区の刺激

足には多くの反射区があります。それらを歩くことで自ら刺激できるような構造になっています。

3. 横アーチサポート

トゥバンクが横アーチを持ち上げ、前後のスリップを抑え足趾を使った歩行を手助けします。

4. かかとで着地

ヒールバンクが、かかとのクッションとなり、バランスを整え重心移動をスムーズにします。

5. 趾先の返り

歩行時に趾先を使った蹴り出しができるように、つま先の返り(曲がり)がよくなっています。

靴底の状態チェック

靴底のすり減り状態を見て、あなたの歩き方をチェックしましょう。

1. 外側が大きく減る

外股歩き

股関節・坐骨神経痛・ひざ痛に注意。O脚の人に多い。

2. 内側が大きく減る

内股歩き

浮腫などの循環障害や膝、股関節痛に注意。ヒール履きが多い方、扁平足の方が多い。

3. かかとの外側のみ大きく減る

重心が後ろに偏った歩き方

腰のヘルニア・脊椎のズレに注意。足趾を使った歩行ができていない方に多い。

4. 左右ですり減り方が異なる

重心バランスが整っていない歩き方

左右の重心バランスの崩れに注意。骨盤が歪んでいる方に多い。

5. 中央からつま先部分が減る

足を引きずるような歩き方

外反母趾・冷え症・腰痛に注意。横アーチが崩れている方が多い。

足のサイズをチェック

あなたの足のサイズを測定してみましょう。

1. 足型を取る

①細いボールペンを使い、自然な姿勢で紙の上に立ち、足の外周を書き写す。
②踵・第二趾・母趾・第5趾それぞれの付け根にチェックを入れる。

2. 足長を測る

①踵から第2趾に直線を引く。
②分度器を使い母趾・第2趾いづれか長い方の趾先に90度の線を引く。
③交わった点と踵までの距離を測る。

足長:◯cmとメモしておこう!

3. 足幅を測る

母趾と第5母趾それ
ぞれの付け根の直線距離を測る。

足幅:◯cmとメモしておこう!

4. 足囲を測る

メジャーを使い母趾・第5趾の付け根の外周を測定する。

足囲:◯cmとメモしておこう!

足長・足幅・足囲を測定し、それぞれの数値をJIS-表に照らし合わせて足サイズを出します。

コラム『靴のルーツ』

靴の起源は紀元前2000年までさかのぼります。

昔は裸足で生活するのが普通だったので靴を履く人は位の高い貴族や、神事を行う祭司などでした。狩りや移住などを始めることで先鋭な岩石や、灼熱の砂から足を保護するサンダルや靴が発明されました。中国では田下駄(水田で足を取られないように)が最古とされています。もともと靴は使用目的に合わせて作られていました。

しかし、現代一般的に履かれているローファーは、本来は室内履き用として長時間座っていても血行を妨げないような締め付けの緩いものとして作られたものです。また、パンプスはパーティードレス用として足を長く見せるためのものとして作られたものでした。ファッションやデザインが重視されてしまい、本来の用途ではないものを履いてしまうことで足を痛めてしまっているということは悲しいことです。やはり健康でないとおしゃれも楽しめませんよね。

目次